「話す」ことが苦手な人のための会話術



相手の話をじっくりと聞く

 

 

ここまで会話が苦手になるタイプについてお話してきましたが、ここからはそれを克服する方法に入ります。まずは相手の話をじっくりと聞くことで。これは何よりも基本で「会話上手は聞き上手」と昔から言われています。

 

会話が苦手な人は、話をする際に必要以上に力が入り、とにかく自分から何かの話材を出さなければと考えすぎてしまいがちです。こういった気遣いは大抵空回りします。また、話題を振ってばかりくる人は、あまり好かれるタイプではありません。

 

まずは相手の話をじっくりと最後まで聞くことを心がけましょう。相手の話の腰を折らない程度の相槌を打ち、相手が話しやすい雰囲気を作ります。これだけでも、この人との会話は楽しいと感じてもらえるはずです。こちらからあまり話ができなくても相手は気にしないでしょう。

 

少し慣れてきたら、適切な質問などを挟んで、そこから更に話題を広げたりもできるでしょう。聞き上手こそ会話の基本です。

 

次は集中力です。集中力不足が会話の苦手な原因になっていることがあります。ちょっとしたことですぐに集中力が切れてしまうタイプの人は、会話にも集中できずに、頭の中でつい別のことを考えてしまいます。とにかく落ち着くことです。落ち着いて人の話を最後までしっかり聞きましょう。

 

ある程度沈黙があっても気まずいものではありません。とにかく沈黙が怖いと考えがちですが、そんなことはありません。気まずくなって身の置き場がなくなってしまう雰囲気が嫌で、無理矢理話そうとして空回りしてしまうと、会話が苦手だという意識が強まります。気まずさというのは過剰に意識しているからで、気にしない人は沈黙していても別に何とも思いません。つまらないことを言うよりも、失敗は少なくなります。