会話を敬遠されるタイプ

さて、自分では会話が苦手だとは思っていないのに、相手から敬遠されがちな人もいます。話の途中で結論を急いだり、相手の話の腰を折るようなタイプです。せっかちな人、独善的な人に見られる特徴です。
すぐに結論を出そうとしたり、話の途中なのに自分の考えをねじ込んでこく人です。これも典型的なコミュニケーション能力の不足です。相手は「話したい」、「聞いてもらいたい」ということで話しかけてきているのです。なにか結論を出して欲しいわけではなく、意見も聞きたいわけでもない場合はかなりあります。このことを理解せずに会話を進めてはいけません。
そもそも「最後まで相手の話を聞く」ことは会話の原則です。頭の回転が早くて、つい、途中で口をはさんだり、自分の意見を述べ始めたりするのかもしれませんが、それでも相手の気分は間違いなく悪くなりますから、意識して改善しましょう。
逆に頭の回転の鈍い人も嫌われます。頭の回転が鈍いというのは、相手の言っていることがあまり理解できないということです。言っていることが理解されればその人とはウマが合いますが、理解してくれない人は敬遠されます。「ごめん、もう一度言ってもらえますか」と言うのも一回くらいは相手もガマンするでしょうが、度々では嫌になるでしょう。
無理矢理自分の知っている話題に換えたりするのもNGです。せめて聞き上手になることが必要です。それでも、相手の話を聞かず上の空のような人よりはマシです。これこそ会話が成り立たなくなる最大の欠点です。スマホを操作しながら人の話を聞くようなタイプがこれです。話し手は「この人聞いているのかな?」と思われます。
相手の話に何も反応をしなかったり、適当な相槌だけで、関係ない話題に飛ぶのでは、相手の感情を傷つけます。「話をきちんと聞いていた」と態度で示すことが大切です。